がんなどの病いの体験者と家族のための「ピアサポート研修会」2019年度受講者募集
体験的知識を生かすピアサポートを、学術的理論と実践に基づき基礎から応用まで学べます。
自分や家族の体験を成長の糧にして、新たな一歩を踏み出し、誰かのために役立ててみませんか?ピアサポートは「仲間どうしの支援」です。病い体験においては、病いという困難に向き合う人や家族どうしの支援を指しますが、この研修では病いを超え、「人と共に生きること」そのものを念頭に置いています。
がんサロンやピアサポートが各地域に広がっていますが、「相互援助」であるピアサポートの理念は十分に理解されているとはいえません。理論的基盤が脆弱なまま実践しているため、相互援助を通じて各自が回復や自立、成長を目指すというピアサポートの本来の目的が果たせていない事例も多く見られます。
この研修会では、学問的な理論に基づきピアサポートについて学び、自らが仲間とともに人としてもっと成長していくこと、病いに向き合う人々や地域に貢献することを目指します。誰かのために役立ちたい人はもちろん、自分の心を整理したい人、自分に何ができるか迷っている人にも貴重な機会になります。
受講者の声
「話を聞き、相手と共有することの大切さを知りました」
「ピアサポートができていると思っていたが自分の思い上がりだったと反省しました」
「人の話が聞けていなかったことに気づきました」
「日常生活にも生かせるものだとわかりました」
「一緒に講座を受けた方の思いや新たな発見を感じ取ることができ、とても良かった」
「先生がとても話しやすく、みなさんも受け止めてくださり楽しく学べました」
「知識だけでもだめだし、傾聴だけでもだめだとわかった」
このような人にお勧めです。
• 体験を活かしたい人
• 新たな一歩を踏み出したい人
• 人間として成長したい人
• コミュニケーション能力を向上させたい人
• 人との関係に課題を感じている人
ピアサポートの理論と実践の基礎、「聞く」「話す」スキルを磨くコミュニケーション実習とグループディスカッション
ピアサポートに関心のある方すべてが知っておくべき基本的な知識が学べる講座です。e-learning を活用した講義と集合研修(アクティブラーニング)を組み合わせ、理論と実践を効果的に習得できます。
内 容
●e-learning(ウェブサイト)による講義『ピアサポートの理論と実践』
※ご自宅での視聴となります。詳細は申込者に直接お知らせします。
●集合研修:理論の確認とグループディスカッション、機能的サブグループ形成(FS)を用いたコミュニケーションスキル実習(アクティブリスニング/自分の気持ちに気づく/自分を表現する)(全1日)
※集合研修の日までに、上記e-learningによる講義を視聴してきてください。
日 付
集合研修…6/1 (土)、7/6 (土)
※どちらか一つにお申し込みください。
時 間
午前10時〜11時半
会 場
かでる 2・7(北海道立道民活動センター)740研修室
札幌市中央区北2 条西7丁目 (札幌駅から徒歩5分)
定 員
各日10 名(定員になり次第締め切ります)
受講料
3,000 円+教科書代 1,500 円
「がんサロン ピア・サポート実践ガイド」 大島寿美子、木村恵美子著、みんなのことば舎刊 ※すでにお持ちの方は、教科書代が免除となります
講 師
大島寿美子(北星学園大学教授)・木村恵美子(北海道文教大学助教)
セルフリフレクション(自己の振り返り)を目的とした体験の整理と執筆
ピアサポート活動をする人にとって必須のセルフリフレクション。誰かのために役立ちたい、自分の体験を活かしたいという気持ちを大切にしながら、自分自身が人から学び成長していくためには自己の振り返りがとても大切です。この講座では自分の病い体験を整理し、ひとつの物語として文章にまとめることで、ピアサポートに必要な心の整理をしていきます。
★「がんの語り手養成講座」の修了をもって、エッセンシャルコース修了となります。詳しくは「がんの語り手養成講座」サイトをご確認ください。
実践ガイドに沿って、理論と実践をさらに深める内容です。ピアサポートの背景にある考え方をさらに学び、疑問や課題を出し合いながらディスカッション形式で進めます。ベーシックコースで体験した「機能的サブグループ形成」(FS)を用いたスキルトレーニングをさらに深め、人の話を本当の意味で「良く聴く」こと、言葉の背後にある気持ちに気づくこと、自分を率直に表現する方法を学び、自己理解と他者理解を行っていきます。
コース修了者はその後開催されるミッションコース修了、定められた実践経験、所定の手続きによる審査を経て、「キャンサーサポート北海道認定ピアサポーター」として登録できます。認定料、審査手続きなど詳細は別途案内します。
ベーシック・コース、エッセンシャル・コースの二つを修了し、下記5日の日程すべてに参加できる方が対象です
日 付
9/21(土)午前10時00分〜11時30分(1コマ)@740研修室
・理論「グループの持つ療法的因子」
・実習「機能的サブグループ形成(FS)を用いたコミュニケーションスキル実習」
10/12(土)午前10時00分〜14時30分(2コマ)@760研修室
・理論「専門家・非専門家・当事者」
・実践「人も自分も大切にするコミュニケーション」
・実習「FSを用いたコミュニケーションスキル実習」
11/2(土)午前10時00分〜14時30分(2コマ)@810A会議室
・理論「セルフヘルプ・ピアサポート・ソーシャルサポート」
・実践「サロン場面のグループディスカッション」
・実習「シナリオロールプレイ」「FSを用いたコミュニケーションスキル実習」
会 場
かでる 2・7(北海道立道民活動センター)
札幌市中央区北2 条西7丁目 (札幌駅から徒歩5分)
定 員
5名(定員になり次第締め切ります)
受講料
15,000 円
講 師
大島寿美子(北星学園大学教授)・木村恵美子(北海道文教大学助教)
※アドバンスコース修了には、上記の講座と平行して、システムセンタードアプローチ研究会が実施するコミュニケーショントレーニングを通算5回以上受講することが必要です。
システムセンタードアプローチ研究会2019年度予定
日時:第2日曜(原則) 2019年5/26(※第4)、6/9、7/14、(8月、9月はお休み)、10/6(※第1)、11/10、12/8、2020年1/12、2/9、(3月はお休み)
時間:12:30 ~15:30
場所:北星学園大学C館 606教室
参加費:500円(学生無料)
内容:グループでのコミュニケーションを通じ、自己と他者理解について体験的
に学びます。SCT: Systems-Centered Theory /Trainingを中心として。
希望者は研究会事務局までメールしてください。
申し込み手順
(1)専用申し込みページまたは下の申込用紙を印刷しFAX(011-351-5466)で申し込む
(2)コース料金(ベーシック3,00円、アドバンス15,000円、ミッション20,000円)と教科書のない方は教科書代(1,500円)を北洋銀行の下記の口座にお支払いください。
※上記記載の指定教科書『がんサロン ピア・サポート実践ガイド』をお持ちの方は、教科書代はかかりません。お支払い期限は申込日より30日、または研修の1週間前までです。受講者の都合によりキャンセルされた場合、受講料は原則として返金しません。ご了承願います。
振込先
北洋銀行大谷地支店 (店番号)474
普通預金 3679886
口座名: 特定非営利活動法人キャンサーサポート北海道※ATMやネットから振り込む場合の半角口座名は、
トクヒ)キャンサーサポートホッカイドウ
です。本人以外の名義の口座からお振込される方はメールでお知らせください。
●がんなどの病に向き合う人のための「ピアサポート研修会」チラシ(準備中)
ミッションコースは、アドバンスコースまでに学んだ知識をもとに実践的な力をつけることが目的です。前半は、事例検討とグループでのロールプレイ、後半は1対1のロールプレイを通してピアサポートの実際の場面での課題解決やコミュニケーション力の向上を目指します。
【前半】事例検討、グループのロールプレイとディスカッション
グループのピアサポートの事例検討、ロールプレイとディスカッション
事前課題:申込から研修日までにがんサロン(サロンは本会が実施している「カンナの花」「ぴあ」、その他で開催しているがんサロンでも構いません)に参加し、体験した内容を事例としてまとめます(方法については別途お知らせします)。
日 付 10月5日(土)(2コマ)
時 間 午前10時〜14時30分
会 場 エルプラザ会議室(北海道札幌市北区北8条西3丁目、札幌駅から直結)
講 師
大島寿美子(北星学園大学教授)・木村恵美子(北海道文教大学助教)
【後半】1対1のロールプレイとディスカッション
1対1のピアサポートの場面を想定したロールプレイとディスカッション
日付と時間
- 10月12日(土)午後1時〜4時10分(90分×2コマ)
- 受講生による自主ゼミ形式のロールプレイ(90分1コマ)
- 12月14日(土)午後1時〜4時10分(90分×2コマ)
- 受講生による自主ゼミ形式のロールプレイ(90分1コマ)
- 2月15日(土)午後1時〜4時10分(90分×2コマ)
会 場
エルプラザ会議室(北海道札幌市北区北8条西3丁目、札幌駅から直結)
講 師
鴨澤あかね(北星学園大学教授)
受講料
20,000 円