<ご案内>「がんの語り手養成講座・応用編」と「発展編」受講について

札幌市の補助事業として、当法人が3カ年にわたり続けてきた「がんの語り手養成講座」は次回・9月28日の応用編で一区切りとなります。この間、90名以上の方に養成講座に参加していただきました。また、学校や市民公開講座、医療者向け研修での語りを修了生とともに行いました。語りが聞き手に与える効果について分析し、成果を学会で発表したところ、高い評価をいただきました。

さて、札幌市の補助事業以前に当法人の旧カリキュラムで語り手講座を受講された方もおられると思いますが、皆さまを【基礎編受講済み】とさせていただくことに致しました。応用編を修了した上で登録すれば語り手としての活動にご参加いただけます(登録は単年度ごと)。この機会に、下記ご参照の上応用編の受講をお申し込みください。
https://cancersupport.jp/ganpa/schedule.php

秋からは「発展編」として、聞き手別の語りの内容を検討する「勉強会」を次の日程と内容で行います(時間は全て午前10時〜午後5時、会場はいずれも市民活動プラザ星園=札幌市中央区南8西2)。

10月19日  語り手派遣説明会と小中学生向けの語りの実践勉強会
11月9日  医療者向け語りの実践勉強会
12月7日  企業向け語りの実践勉強会

札幌市の補助事業以前に当法人の旧カリキュラムで語り手講座を受講された方も参加可能です(無料)。お気軽にお申し込みください。

一緒に語りのよさを社会に広げていきましょう。

上記受講等のお申し込み、お問い合わせは media@cancersupport.jp までどうぞ。

【プロの話し方講師の指導が受けられる語り手講座応用編】

6月15日、語り手養成講座応用編を市民活動プラザ星園(札幌市中央区南8西2)で開きました。
応用編では毎回、元テレビ局アナウンサーの話し方講師の先生に指導していただいています。
早口言葉や舌の体操などを教えていただき、1人1人が語りをしてフィードバックをもらいます。とても温かく、そしてもっと良くなる点を的確に教えていただいています。

指導は次のような感じです。

「話すスピードがちょうど良かったです。淡々とした中に、心情が伝わってきました」「聞き取りにくいところが少しありましたね。特に治療に関する言葉はゆっくりはっきり発音した方が良いですね。その言葉が分からないと聞き手は、そこが『謎』になって次の話が頭に入ってこなくなってしまいます。難しい文言は何回か練習してゆっくり言ってあげるといいでしょう。早口言葉を練習するともっと変わりますよ!」

長年の経験を持つ先生の観点は多岐にわたります。言葉の使い方、聞き手に届くかどうか、間の取り方、声の出し方、抑揚や語尾の収め方など、幅広く教えていただいています。
何より先生が明るく、「さすがアナウンサー」という素晴らしい声で指導してくれます。
指導していただいた内容の一部を紹介しますね。
・言いたいことが自分の中に確立されていて、自由に話しているようだが筋から離れないことが大事
・「何を伝えるか」を自分の中で作り、相手に正確に伝えること
・好きな人が前にいると思って話すこと。聞き手の存在を大切にする

基礎編を過去に受けた方々、旧語り手講座を受けた方々で、語りをブラッシュアップしたい方、応用編を受講してみてください。

語りは他者のためであり、自分のためでもあります。語りを通じて人はいままで出会えなかった自分に気づくことができます。

<養成講座・日程>
・基礎編 7月20日(土)=終了
・応用編 8月3日(土)、9月28日(土)

<申し込み方法>
・ホームページから: https://cancersupport.jp/ganpa/schedule.php
・ファクスから:下記を明記して011-351-5466へ。
①住所(郵便番号とも) ②氏名(ふりがなとも) ③電話・ファクス ④メールアドレス ⑤受講希望日 ⑥立場(がんの種類、患者か家族かなど) ⑦受講動機(簡単に)⑧受講料振り込み予定日(申し込みから1週間以内)

【がん教育勉強会を開催】

学校と子どもたちの現状を踏まえたがん教育についての勉強会を6月8日午後、札幌市中央区のかでる2・7で開催しました。
講師に札幌市スクールカウンセラー(スーパーバイザー)で臨床心理士・公認心理師の滝川秀子さん、札幌市教育委員会保健指導担当係長の半澤郁子さんをお迎えし、子どもたちの心や教育現場の状況について話を伺いました。
学校教員、看護師、心理職、ソーシャルワーカー、がん体験者や家族などさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが集まり、時間を延長しても話が尽きないほど盛り上がりました。以下に話題や意見の一部を紹介します。

・2人に1人はがんに罹患する時代の中でがんについても子どものときから知っていることが長期的に見てがんに対する態度や意識、行動の変容につながる
・経験者の話は説得力があり、子どもたちの教育に果たせる役割がある
・学校現場としては外部講師を呼ぶのに勇気がいる
・発達段階や指導要領に即した話の仕方や心理的負担への配慮が必要
・命についての話をどう伝えていったらいいか一緒に考えたい
・子どもの不安、対象喪失、感情表出と共有についての理解が大切だ
・悲嘆など心理的にネガティブなものを扱うことが得意なスクールカウンセラーが果たせる役割がある
・親や教師を含めた大人ががんについて理解することが大切であり、親子で学んでもらうのが効果的ではないか
・予防教育として扱うのか、誰でもなる病気として扱うのか、どちらを取るのかで内容が変わる
・病気があっても生きるということを伝えることががん教育のポイント

最後にまずは我々を含め大人ががんについて理解し、手を携えてがん教育について考えていくことが大切だということを確認しました。

キャンサーサポート北海道は今後もこのような勉強会を定期的に開催します。関心のある方のご入会やお問い合わせをお待ちしております。問合先 media@cancersupport.jp

【報告】「がんと障害年金」学ぶ勉強会を開催 <5/25>

札幌市の補助事業の一環として、体験者が各種のイベント、企業研修や学校教育などを通じて社会貢献していくために役立つ知識を身につけ、がんに関する社会的な課題についての理解を深める勉強会を開催しています。

今年度は「WE勉強会」と名付け、その第1回を5月25日、札幌市市民活動サポートセンターで開きました。昨年度まで毎月第3金曜日の夜に開いてきた勉強会(通称『三金夜会』)を、より多くの会員が参加しやすいようにと週末に移しました。

テーマは「障害年金」です。講師の藤井啓道さんは、キャンサーサポート北海道の会員で「がんの語り手」登録者の1人でもあります。社会保険労務士・行政書士としてのお仕事の中で、がんと障害年金の問題に早くから取り組まれてきました。
障害年金は、がんなどがもとになって生じた障害で働くことや日常生活に支障が出てきた時に生活を支えるため支給される年金です。この年金の制度のあらまし、認定の仕組みと基準、申請の実例紹介、申請時に気をつけるポイントなどについて学びました。大変複雑な仕組みですが、わかりやすく話していただき、講義を聞いた参加者一同、「がんと診断されたすべての人が知っておくべき知識である」という意見で一致しました。

思った以上に幅広い人が対象になる可能性があることもわかりました。受給対象になる人が埋もれている可能性があります。障害年金に関する研究や調査を積み重ねていく必要性、問題提起や啓発に体験者が果たせる役割の大きさ、みんなで取り組んでいくことの重要性も実感しました。

次回の勉強会は6月8日(土)、テーマは「学校と子どもたちの現状を踏まえたがん教育~体験者が果たせる役割と課題について考える~」です。子どもたちの置かれている現状を教えていただくとともに、子どもも育ちにがん教育がどう活かせるのか、体験者が果たせる役割と課題は何かについて意見交換をしながら考えたいと思います。多くの会員の方の参加をお待ちしています。