学校と子どもたちの現状を踏まえたがん教育についての勉強会を6月8日午後、札幌市中央区のかでる2・7で開催しました。
講師に札幌市スクールカウンセラー(スーパーバイザー)で臨床心理士・公認心理師の滝川秀子さん、札幌市教育委員会保健指導担当係長の半澤郁子さんをお迎えし、子どもたちの心や教育現場の状況について話を伺いました。
学校教員、看護師、心理職、ソーシャルワーカー、がん体験者や家族などさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが集まり、時間を延長しても話が尽きないほど盛り上がりました。以下に話題や意見の一部を紹介します。
・2人に1人はがんに罹患する時代の中でがんについても子どものときから知っていることが長期的に見てがんに対する態度や意識、行動の変容につながる
・経験者の話は説得力があり、子どもたちの教育に果たせる役割がある
・学校現場としては外部講師を呼ぶのに勇気がいる
・発達段階や指導要領に即した話の仕方や心理的負担への配慮が必要
・命についての話をどう伝えていったらいいか一緒に考えたい
・子どもの不安、対象喪失、感情表出と共有についての理解が大切だ
・悲嘆など心理的にネガティブなものを扱うことが得意なスクールカウンセラーが果たせる役割がある
・親や教師を含めた大人ががんについて理解することが大切であり、親子で学んでもらうのが効果的ではないか
・予防教育として扱うのか、誰でもなる病気として扱うのか、どちらを取るのかで内容が変わる
・病気があっても生きるということを伝えることががん教育のポイント
最後にまずは我々を含め大人ががんについて理解し、手を携えてがん教育について考えていくことが大切だということを確認しました。
キャンサーサポート北海道は今後もこのような勉強会を定期的に開催します。関心のある方のご入会やお問い合わせをお待ちしております。問合先 media@cancersupport.jp