【報告】「がんと障害年金」学ぶ勉強会を開催 <5/25>

札幌市の補助事業の一環として、体験者が各種のイベント、企業研修や学校教育などを通じて社会貢献していくために役立つ知識を身につけ、がんに関する社会的な課題についての理解を深める勉強会を開催しています。

今年度は「WE勉強会」と名付け、その第1回を5月25日、札幌市市民活動サポートセンターで開きました。昨年度まで毎月第3金曜日の夜に開いてきた勉強会(通称『三金夜会』)を、より多くの会員が参加しやすいようにと週末に移しました。

テーマは「障害年金」です。講師の藤井啓道さんは、キャンサーサポート北海道の会員で「がんの語り手」登録者の1人でもあります。社会保険労務士・行政書士としてのお仕事の中で、がんと障害年金の問題に早くから取り組まれてきました。
障害年金は、がんなどがもとになって生じた障害で働くことや日常生活に支障が出てきた時に生活を支えるため支給される年金です。この年金の制度のあらまし、認定の仕組みと基準、申請の実例紹介、申請時に気をつけるポイントなどについて学びました。大変複雑な仕組みですが、わかりやすく話していただき、講義を聞いた参加者一同、「がんと診断されたすべての人が知っておくべき知識である」という意見で一致しました。

思った以上に幅広い人が対象になる可能性があることもわかりました。受給対象になる人が埋もれている可能性があります。障害年金に関する研究や調査を積み重ねていく必要性、問題提起や啓発に体験者が果たせる役割の大きさ、みんなで取り組んでいくことの重要性も実感しました。

次回の勉強会は6月8日(土)、テーマは「学校と子どもたちの現状を踏まえたがん教育~体験者が果たせる役割と課題について考える~」です。子どもたちの置かれている現状を教えていただくとともに、子どもも育ちにがん教育がどう活かせるのか、体験者が果たせる役割と課題は何かについて意見交換をしながら考えたいと思います。多くの会員の方の参加をお待ちしています。