『がんの「語り」』を刊行 語りと語り手養成の手法、語りの意義と派遣の成果をまとめました

11月に『がんの「語り」――語り手の養成から学校・医療・企業への派遣まで』(大島寿美子、米田純子、宇佐美暢子、木村恵美子 著、本体2200円+税)を刊行しました。
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2015年から始めた「がんの語り手養成事業」と調査研究の成果をまとめたものです。
がん体験者が自身の体験を人前で語るとはどういうことか――。一般的に「病いの体験」はマイナスなものと思われがちですが、その体験に向き合い、自らナラティブ(物語)としてまとめて話すことで、語り手・聞き手双方に「前に進む力」をもたらすそのエンパワメントのメカニズムに迫ると同時に、その語りをがん教育・啓発活動に活かすためのノウハウを公開した初めての本です。
自身や家族のがん体験を社会に役立てたい方、小中高や医療機関、企業研修でがん教育・啓発活動に携わる方に読んでいただけたらと思います。

北海道でがんとともに生きる

ある日突然がん患者となったら――
抗がん剤治療が先か、手術が先か? 家族には、職場にはなんと言う?
北海道在住のさまざまながんの体験者28人が書いた〈病気のつらさ〉と〈前向きに生きるコツ〉。
もしがんになっても、あなたもきっと乗り越えられます。

北海道でがんとともに生きる島寿美子編、寿郎社、定価2000円(税別)

「NPO法人キャンサーサポート北海道」による【がんの語り手養成講座】をきっかけとして生まれた〈がん体験記〉出版プロジェクト――。そのプロジェクトが結実した本書は、20代から70代まで北海道で暮らす〈普通の人たち〉が自身のがん体験をありのままに書きました。闘病中の方だけでなく、その家族や関係者、これからがん検診を受けようとする方、医師や看護師にとっても多くの示唆と勇気を与えてくれる記録です。

目次

Ⅰ がんと言われて
幸せになるための私の選択………安住英子……卵巣がん【札幌】
それでも私は前を向いていく……門口貴美……子宮平滑筋肉腫【札幌】
「全身転移」と言われたが………白鳥美香……乳がん【札幌】
気軽に体験を話し合いたい………池田 厚……腎盂がん、前立腺がん【恵庭】
「闘う」から「ともに」へ………井上美智代…大腸がん【札幌】
妻、そして息子を力に……………木村邦弘……胃がん【札幌】
サルコーマって何?………………田村ひとみ……左腹直筋骨外性粘液型軟骨肉腫、 甲状腺乳頭がん【江別】

Ⅱ 化学療法・放射線治療を受けて
悪性リンパ腫と言われて…………須永俊明……悪性リンパ腫【札幌】
15歳で発見、私の白血病…………清野莉恵……急性リンパ性白血病【札幌】
治験への期待と不安………………坪 忠男……肺がん【本別】
生存率20パーセント」にかける…三宅康博……食道がん【札幌】
24歳で舌がんに……………………鈴木慎也……舌がん【札幌】

Ⅲ 家族・周りに支えられて
心穏やかな毎日に向かって………高橋千奈美……乳がん【岩見沢】
公表して走り切れた………………大橋朋子………乳がん【札幌】
今が一番しあわせ…………………中野眞保子……肺がん…【深川】
語り手として生きる…………………髙橋慶子………卵管がん【札幌】
「和顔愛語」の暮らしを……………藤島慧子………悪性リンパ腫【苫小牧】
ケアラーそしてサバイバー…………古城 剛………大腸がん【帯広】
早期発見で良かった―私の3回の体験…時田悦子……大腸がん、子宮体がん、腎臓がん【札幌】

Ⅳ 再発・転移を乗り越えて
転移、転移、また転移………………江藤千香子……卵巣がん【札幌】
知ってほしい「リンパ浮腫」………戸ノ﨑聖子……乳がん【札幌】
民謡と短歌に励まされ………………山中弘子……甲状腺がん、乳がん【札幌】

Ⅴ がんとともに生きるということ
走って、笑って、前向きに…………堀越令子………卵巣がん【札幌】
18歳の体験を糧に……………………田中奏実……悪性胸膜中皮腫【札幌】
子供とともに前へ、前へ……………佐々木初美……乳がん【札幌】
寿命を決めるのは私…………………島竹毅一………多発性骨髄腫【札幌】
元気パワーを振りまきたい…………佐々木育子……胃がん【札幌】
緩和ケアを選択して…………………平馬さとみ……平滑筋肉腫【札幌】

Ⅵ 北海道からエール――がん体験者座談会


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がんサロン ピア・サポート 実践ガイド〜広げようピア・サポートの輪

大島寿美子・木村恵美子 著

book-piersupport
みんなのことば舎 B5判版 84ページ
定価1500円(税別)
ISBN-10: 4990168151
ISBN-13: 978-4990168155

「がん」という同じ病を体験した人同士だからできる 「ピア・サポート」の場づくりと運営を行うためのガイドブック。 がんのピア・サポートとは、「がん」という同じ病いを経験した人どうしが情報交換や気持ちの分かち合いを通じて、互いに支え合うことです。がん患者・体験者とともに歩み、研究・実践を積み重ねてきた著者らが、地域や病院におけるがんのピア・サポートの場づくり、運営に必要な考え方と方法についてまとめました。がん患者・体験者、医療職や専門職、自治体職員など、ピア・サポートに関係する人たち必携の一冊です。

著者について

大島寿美子(おおしま・すみこ) 北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授、NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。 通信社、新聞社に勤務していた記者時代、取材の中で「がん」というテーマと出会う。2004年に婦人科がんのサポートグループを立ち上げてピア・サポートの場をつくり、2005年からはアスベスト被害者の全国組織「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の支援にも携わる。2014年9月、がんサポートセンター「La Place」を開設。がんのサバイバーシップや医療コミュニケーション、ピア・サポートについての研究、講演を行っている。主な著作に『子宮・卵巣がんと告げられたとき』(共著)。木村恵美子(きむら・えみこ) 1995年より北海道内の病院に看護師として勤務し、がん患者のケアに携わる。2006年緩和ケア認定看護師を取得。緩和ケアを必要とする患者・家族への看護ケアにも取り組む。がん患者や家族が自らの力で考えを整理し、困難を乗り越えるといった姿に感銘を受け、がんのピア・サポートの重要性を痛感。医療者から寄せられるがんサロンの開設・運営に関する相談に応じるなど、がんのピア・サポートの場づくりに関与している。

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