不安を共有して解決策を一緒に考える【11/20 オンラインがんサロン】

がんの体験者や家族が思いを語り合うオンラインがんサロンを11月20日に開催しました。

参加者1名とピアサポーター・スタッフ3名の合わせて4名が、zoomを通じて集まりました。

今回は医師に要望をどう伝えるかという問題や、退院後のセルフケアなど、治療を受けるときに直面するさまざまな葛藤や困りごとが話題となりました。話すうちに、お互いに共通する悩みを抱えていることがわかり、一緒に解決策を考えました。最後に参加者からは「話すことで不安を共有できる」という声が上がっていました。 

次回もオンラインでがんサロンを開催します。

日時:12月18日(土)

時間:13:30~14:40

対象:がん体験者(がん種を問いません)、がん体験者の家族

参加費:無料(wi-fi等の通信接続料はご自身でご負担ください)

参加方法: 

1. csh.gansalon@gmail.comにお名前(必要であればニックネーム)、メールアドレスを記入したメールをお送りください。

2. 開催日の1週間前ごろよりメールでzoomのミーティングIDとパスワードをお送りします。メールに記載されている「注意事項」と「サロンの約束」をよくお読みになり、同意の上、ご参加ください。サロンへのご参加は同意があるものとみなします。

3. 初めてzoomを使用される方は以下の準備をお願いします。

【スマホ・タブレットの場合】事前にzoomアプリのダウンロードをしてください。

【パソコンの場合】送られてきたメールのミーティング参加用URLをクリックすると自動的にzoomアプリがインストールされます。

4. 当日は時間になりましたら、zoomを立ち上げてミーティングに参加します。ニックネームを使用される方は事前に申請したニックネームでログインしてください。

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がんサロン「サポートグループ・ぴあ」

研修を積んだピアサポーターや心理専門職がサポートします

『北海道でがんとともに生きる』を出版したキャンサーサポート北海道が主催するがんサロンです。ピアサポートについて理論と実践の両面から学び、研修を積んだがん体験者が案内役となり、ピアサポートの理論に基づいて「気持ちの分かち合いと振り返り」をしていきます。同じ体験をした人に出会いたい方、気持ちを語る場がほしい方・・・一緒に体験を分かち合ってみませんか?

2022年のがんサロンは1/15, 2/19, 3/19(いずれも土曜日)に開催予定です。

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がん専門医療人セミナーで キャンサポの語り手が講演

10月 30日午後、札幌医科大学で開かれた「がん専門医療人セミナー」に、キャンサポ会員で語り手登録者の Y.M さん、J.M さんご夫妻(札幌)が講師として参加しました。 Y.M さんは「食道がんステージⅢを生きる」、 J.M さんは「家族ががんになったとき」と題して、大学内の会議室の一室からZOOMを使い、オンラインで参加者に語りを届けました。セミナーに参加したのは、がん医療に携わる医師など15名。

語りの前に、法人理事で緩和ケア認定看護師である木村恵美子が、「病いの語り」を基本としたキャンサポの語りについて説明し、医療者ががん体験者の話を聞く意義について紹介しました。

Y.M さんは勤続約33年の普通のサラリーマンで、管理職として忙しく働いていました。そんな中、7年前、食道がんと診断され、抗がん剤、放射線治療を経て、大手術を受けました。「仕事復帰は無理だ」と医師に言われ「もう死にたい」と思った時もありましたが、妻に支えられ復帰できました。退職した今は、後遺症を抱えながらも趣味を楽しむ毎日です。続いて J.M さんが語りました。 24歳の時、胃がんだった父を看取った経験から語り始めました。Yさんと結婚し、2人の子供を育て、認知症の義母の介護をした後、Yさんが食道がんの診断を受けることになります。家族として傍で治療を経験し、共に過ごすことになったのです。退院後の6ヶ月にわたるワンオペ看護、特に食事の工夫をしたこと、それでも食べられなくなり、笑顔もなくなっていく夫への心情を語りました。キャンサポの活動に出会い、今はおふたりとも感謝と笑顔を忘れずがんとともに生きたいという気持ちになった経緯も語りました。

語りの後、「寿命を医師から聞きたいと思うか」「不安を拭えた医療者の言葉は何か」などの質問がでました。お2人は「私は医師から寿命を聞かないと思う」「チームで治療に当りますと言われて心強かった。出来れば告知の直後から、精神面や様々な困りごとに対しても、いろいろな職種の医療者に支えてもらえたら安心すると思う」と答えました。参加者からは「体験者と家族の話をともに聞くことができ、貴重な時間になった」と感謝の言葉がありました。

今回、医療者に語りを届けることができたお2人は「皆さんの役に立つならば今後も語っていきたい」と話しています。

写真:講演終了後のY.Mさん(左)とJ.Mさん(右)   

会員の藤井さんが企業の社員向け講演会で「語り」を披露

2021年10月27日、キャンサーサポート北海道の「がんの語り手」の藤井啓道さんが、アクサ生命保険札幌FA支社の社内研修に講師として招かれました。藤井さんは札幌市内で社会保険労務士、行政書士として事務所を構えています。開業から間もなく大腸がんの手術を受け、その7年後には耳下腺がんも見つかりました。耳下腺がんの治療では、納得のいく医療を求めて東京の病院を探し、現在も後遺症の治療のため定期的に東京に通っています。

こうした体験を「人生の3分の1をがんと向き合って」と題して語りました。20分あまりの時間で、闘病中のさまざまな段階での肉体的な苦痛や精神面の不安や恐怖、葛藤などを伝えました。また、加入していた複数の保険に大いに助けられたものの「がん治療にはお金がかかる」ことを痛感。費用をまかなえず治療を中断する人も見てきて、患者さんを経済面で支援できないかと考えるようになったいきさつを語りました。現在は事務所の仕事として、がん患者が障害年金を受給するための相談、申請代行などに力を入れているそうです。

研修に参加したのは約50人。時節柄、半数はオンラインでのリモート視聴になりました。日頃は保険商品を販売する営業担当のかたが中心とのことです。担当の方は今回の狙いを「20、30代の若手は、がん闘病といってもなかなかイメージできない。健康に働いているごく普通の人ががんになったらどんなことが起きるのか、想像してもらいたかった」と話していました。研修後のアンケートでは「実際に体験された人の話を聞くのは初めてで衝撃的だった」「あらためて『お金と保険』の大切さを実感した」「今後、お客様が困った時に相談させていただきたい」などの感想が寄せられていました。

キャンサポとしても、こうした企業内研修に招かれるのは初めてのことです。私たちにとってもとても貴重な体験になりました。

写真:企業で語る藤井さん

会員の横田さんが釧路の医療者にオンラインを通じて語りを披露

キャンサーサポート北海道会員で語り手登録者の横田文恵さん(札幌)が、2021年10月23日、釧路市内の医療者に対し「乳がんとともに」と題して語りました。

市立釧路総合病院と釧路労災病院共同主催の緩和ケア研修会の一環。26歳から32歳の研修医18人が参加、ZOOMで横田さんの語りを聴きました。

札幌市内の会場から、スクリーンにスライドを映し、そばに立って語る横田さんの様子をカメラを通じて釧路に届けました。

36歳の時から15年間で3回の乳がんを体験した横田さんは、手術や治療をしながら、娘さんを育て、家族を大切にしながら、会社員としての仕事も続けてきました。その時々の体験と気持ちを15分にわたって語りました。

質疑応答では、「なぜ語りたいと思ったのか」の質問に対し、横田さんは「今、生かされているのは意味がある。語ることで役立つことがあるかもしれないと思った。サポーターさんとともに語りを作る作業で、体験と気持ちを整理できてよかった」と話しました。

会場からは「職場で使えないやつだ、と思われたくないから、痛みをこらえて仕事をこなした、という話が印象的だった。私たち医師は『ゆっくり休んで』と言いたいが、働きがいなど患者さんそれぞれに生活があるので、気持ちをくみとりたい。痛み止めを適切に出すなどサポートしたい」「たくさんの患者さんを前に、つい、流れ作業的になりがち。患者さんの思いを忘れないようにしたい」などの感想が出されました。

写真:講演前の横田さん(右)と、理事の木村(左)