会員の横田さんが釧路の医療者にオンラインを通じて語りを披露

キャンサーサポート北海道会員で語り手登録者の横田文恵さん(札幌)が、2021年10月23日、釧路市内の医療者に対し「乳がんとともに」と題して語りました。

市立釧路総合病院と釧路労災病院共同主催の緩和ケア研修会の一環。26歳から32歳の研修医18人が参加、ZOOMで横田さんの語りを聴きました。

札幌市内の会場から、スクリーンにスライドを映し、そばに立って語る横田さんの様子をカメラを通じて釧路に届けました。

36歳の時から15年間で3回の乳がんを体験した横田さんは、手術や治療をしながら、娘さんを育て、家族を大切にしながら、会社員としての仕事も続けてきました。その時々の体験と気持ちを15分にわたって語りました。

質疑応答では、「なぜ語りたいと思ったのか」の質問に対し、横田さんは「今、生かされているのは意味がある。語ることで役立つことがあるかもしれないと思った。サポーターさんとともに語りを作る作業で、体験と気持ちを整理できてよかった」と話しました。

会場からは「職場で使えないやつだ、と思われたくないから、痛みをこらえて仕事をこなした、という話が印象的だった。私たち医師は『ゆっくり休んで』と言いたいが、働きがいなど患者さんそれぞれに生活があるので、気持ちをくみとりたい。痛み止めを適切に出すなどサポートしたい」「たくさんの患者さんを前に、つい、流れ作業的になりがち。患者さんの思いを忘れないようにしたい」などの感想が出されました。

写真:講演前の横田さん(右)と、理事の木村(左)