がんのグループ療法の研究結果が論文になりました

本会理事が中心になって実施したがん体験者を対象にしたグループ心理療法の研究結果が日本心理学会の英文誌に掲載されました。概要は以下の通りです。


がんのサポートグループなどでは、がんの罹患体験、日常生活の苦労など、心理療法では「その時、そこで/there and then」と言われる体験を語るのが一般的です。それに対しSCTの手法は「今、ここで/here and now」の体験を語ります。今回、研究に協力してくださった7名のがん体験者の方は、この、SCTの手法にそって全10回(1回、約45分)語りあいました。その結果、「なぜそうなったかわからないけどお互いにつながっている感じ」や「暖かい感じ」を体験し、通常のがん体験を語るグループでの話し方では無かったにもかかわらず、共感が生まれていたことがわかりました。「病気(がん)の話をしないことに最初は戸惑ったけど、重くならなくてよかった」という感想もありました。この論文ではSCTの「here and now」の語りが行われるプロセスと、その効果を検証しています

論文を読むには以下をクリックしてください。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jpr.12343

2021年度のオンラインサロンの案内を掲載しました

キャンサーサポート北海道のオンラインがんサロンは2020年6月にスタートし、2021年に3月に10回目の開催を迎えました。

オンラインサロンではふだん札幌の会場までなかなか足を運べない方も、ご自宅などから気軽にご参加いただけます。

また、これまでは参加者をキャンサポ会員に限定してきましたが、今年度からはがん体験者とご家族であればどなたでも参加いただけることになりました。
この機会にウェブ上で一緒に語り合ってみませんか。

開催日:2021年4月17日, 5月15日, 6月19日, 7月17日, 8月21日, 9月18日, 10月16日, 11月20日, 12月18日
2022年1月15日, 2月19日, 3月19日(いずれも土曜日)

時間:13:30~14:40
1次会13:30~13:55(休憩10分)
2次会14:05~14:40

対象:がん体験者、がん体験者家族(がん種を問いません)

定員:8名程度

参加費:無料(wi-fi等の通信接続料はご自身でご負担ください)

参加方法:
1. csh.gansalon@gmail.comにお名前(必要であればニックネーム)、メールアドレス、zoom使用経験(あり・なし)を記入したメールをお送りください。

2. 開催日の1週間前頃よりメールでzoomのミーティングIDとパスワードをお送りします。メールに記載されている「注意事項」と「サロンの約束」をよくお読みになり、同意の上、ご参加ください。サロンへのご参加は同意があるものとみなします。

3. 初めてzoomを使用される方は以下の準備をお願いします。
【スマホ・タブレットの場合】事前にzoomアプリのダウンロードをしてください。
【パソコンの場合】送られてきたメールのミーティング参加用URLをクリックすると自動的にzoomアプリがインストールされます。

4.  当日は時間になりましたら、zoomを立ち上げてミーティングに参加します。ニックネームを使用される方は事前に申請したニックネームでログインしてください。

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がんサロン「サポートグループ・ぴあ」

研修を積んだピアサポーターや心理専門職がサポートします
『北海道でがんとともに生きる』を出版したキャンサーサポート北海道が主催するがんサロンです。ピアサポートについて理論と実践の両面から学び、研修を積んだがん体験者が案内役となり、ピアサポートの理論に基づいて「気持ちの分かち合いと振り返り」をしていきます。同じ体験をした人に出会いたい方、気持ちを語る場がほしい方・・・一緒に体験を分かち合ってみませんか?
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人との絆をつくる ピアサポート研修会受講者募集

2019年度ピアサポート研修会の受講者募集が始まりました。

「話を聞き、相手と共有することの大切さを知りました」
「ピアサポートができていると思っていたが自分の思い上がりだったと反省しました」
「人の話が聞けていなかったことに気づきました」
「日常生活にも生かせるものだとわかりました」
「一緒に講座を受けた方の思いや新たな発見を感じ取ることができ、とても良かった」
「先生がとても話しやすく、みなさんも受け止めてくださり楽しく学べました」
「知識だけでもだめだし、傾聴だけでもだめだとわかった」

など、毎年多くの反響をいただいていている研修会です。

コミュニケーションや看護、心理学のバックグラウンドを持った教員や専門職が丁寧に指導しますので、一緒に学びませんか。それぞれのコースについては、ウェブサイト(https://cancersupport.jp/ps-training)からご覧ください。定員になりしだい締め切りますのでお早めにお申し込みください。

ピアサポート研修会について

がんサロンやピアサポートが各地域に広がっていますが、「相互援助」であるピアサポートの理念は十分に理解されているとはいえません。理論的基盤が脆弱なまま実践しているため、相互援助を通じて各自が回復や自立、成長を目指すというピアサポートの本来の目的が果たせていない事例も多く見られます。

この研修会では、学問的な理論に基づきピアサポートについて学び、自らが仲間とともに人としてもっと成長していくこと、病いに向き合う人々や地域に貢献することを目指します。誰かのために役立ちたい人はもちろん、自分の心を整理したい人、自分に何ができるか迷っている人にも貴重な機会になります。

【ピアサポート】人生の意味に焦点をあてたグループサイコセラピー

2017年春の緩和ケアの国際会議で創始者のBreitbart先生のワークショップに出席したメンバーを中心に、7〜8月にかけてMCPの体験グループを行いながら導入の可能性を探る研究会を開催しました。

MCP(人生の意味に焦点をあてた集団精神療法)は、8週間の教育的グループプログラムで、ニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリング・がんセンターで開発された集団精神療法です。無作為対照試験でスピリチュアルな健康や人生の意味の感覚を向上させることが実証されたことから、がんの集団精神療法として注目されています。

研究会では、実際に参加者がどんな体験をするのかを検討しました。結論から述べると、大変魅力的なプログラムです。まだこれから検討が必要な部分がありますが、研究を続け、プログラムとして導入したいということで一致しました。

研究会として、ピアサポート研修プログラムの上級コースで体験できるようにする予定です。MCPを体験してみたい方は現在募集中の研修会(初級〜中級コース)にまずはご参加ください。

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