★がん患者・体験者と家族のためのサポートセンター「La Place(ラ・プラス)」 事業終了のお知らせ

理事長よりご挨拶

特定非営利活動法人キャンサーサポート北海道が2014年9月から実施してきた地域におけるがんのワンストップサポート事業ですが、開始から丸2年となるこの8月末日で、サポートセンターを一旦閉室することとなりました。
本事業は、がん患者・体験者とその家族がその人らしい人生を全うできるようさまざまな援助や当事者が互いに支え合える環境を提供することを目的として、2014年度は独立行政法人福祉医療機構、2015年度は日本財団から助成金をいただいて実施してきました。北海道で初めてのがん患者・体験者と家族のための地域におけるサポートセンターであり、患者/体験者や家族のピアサポート、各種のイベントや勉強会、ヨガや乳がんパッドの講習会などを通じたQOL向上活動、がんの語り手の養成など実施してきました。2人に1人が一生に1度はがんにかかる時代に、がんに関わる人々が集い、つながりを通じてソーシャルキャピタルの創出を目指しました。
本事業の背景には、がん患者や家族が気軽に立ち寄り、あるいは電話して、話をしたり、相談ができたり、情報を探したり、ほっと一息ついたり、各種の活動に参加したりできるような場所が切実に求められていたという事実があります。同じ体験した人と出会いたい、みんなで気軽に集まれる場所がほしい、こころとからだを健やかにするための活動に参加したい、一カ所で何でも相談できるところがほしい…。そんながん患者・体験者と家族の願いをかなえたいとの思いが本事業の出発点でした。
お陰様で電話、訪問を含め年間500人以上の方々に利用していただき、地域におけるこのようなサポートセンターの意義を多くの方に理解していただくことができました。しかしながら、家賃や活動経費の負担が重く、財政的な問題からこのまま事業を継続することは困難であると理事会で判断せざるをえなくなりました。
この2年間、参加者として活動いただいた方々、賛助会費や寄付者としてご支援いただいた方々に心より感謝申し上げます。
このようなサポートセンターを運営するためには、活動場所と運営のための安定的な財源が不可欠です。再開に向けた働きかけを進めると共に、この2年間の活動を通じて蓄積してきた人的ネットワークや運営のノウハウを活かし、患者/体験者とその家族の力を活かした各種のエンパワメント事業を今後も継続していきます。
今後とも変わらぬご厚誼とご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人キャンサーサポート北海道
理事長 大島寿美子
〒004-8631 札幌市厚別区大谷地西2-3-1 北星学園大学文学部
心理・応用コミュニケーション学科 大島研究室
TEL) 011-891-2731(ex. 2202)
Email) info@cancersupport.jp

良いお年を!

本日、雪の中クリスマスサロンにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。2015年、ラ・プラスでの出会いに感謝するとともに、来年度もみなさまにご協力をお願いいたします。

2016年の開室は1/6(水)です。14時からはヨガがありますので、是非ご参加ください。
では、良いお年を!

語り手が大学で体験を話しました

先週は大学の授業の一部を使って、語り手が体験を話しました。テーマは「がんのサバイバーシップ」。理論と実体験の相乗効果で大変よい授業となりました。終わった後、授業のアシスタントをしている大学院生から「とても勉強になりました」との感想もいただきました。

このところ、語り手のお問い合わせをあちこちからいただいています。行政や企業などからも依頼や今後の展開に向けた相談をいただいています。

始まる前は緊張してますとおっしゃっていても、話が始まるとみなさん素晴らしい語りを聞かせてくれます。

さてさらなる研鑽を積もうと、語り手講座の応用編を7月に開催することになりました。また、9月には3期生の養成講座も開催されます。年内はこれで最後となりますので、この機会にお申し込みください。

北大語り手(堀越さん)1

★ピアサポート、がんサロン「実践ガイド」が好評

book-piersupport2014年12月に刊行したがんサロンやピアサポートの「実践ガイド」が高い評価を得ています。北海道新聞、読売新聞のほか共同通信の配信により地方紙各紙にも掲載されました。

がんのピア・サポートとは、「がん」という同じ病いを経験した人どうしが情報交換や気持ちの分かち合いを通じて、互いに支え合うこと、がんサロンはピアサポートをする場のことです。本書では、地域や病院におけるがんのピア・サポートの場づくり、運営に必要な考え方と方法についてまとめました。

日本対がん協会からもがん患者向けにピアサポートやサロンのテキストが出ていますが、本書は患者だけでなく医療関係者や行政関係者なども対象読者としており、理論と実践の両方をカバーしています。また、当事者であるがん患者・体験者の当事者性を尊重しているという特徴もあります。

患者どうしの支え合いに関わる方々、関心のある方、ぜひ一度手にとってお読みください。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。今後はこのガイドブックを使った研修会を企画する予定です。