がんサロン(富良野・浦河)

ピアサポーター、相談員によるがんサロン開催と支援

20140331-heart02 がん患者や家族が集まり語り合う場所としては患者団体や病院のがんサロンが知られていますが、それらは札幌をはじめ都市部に偏在し、地方の患者がアクセスしにくい状況になっています。そのため、がん患者やご家族の不安や悩みなどに関する情報入手や体験者同士が語り合う場を身近につくることを目指し、富良野市と浦河町でがんサロンのモデル事業を行いました。

 月に1度、10ヶ月のがんサロンを実施した結果、富良野では参加者がサロンを続けていくことになりました。浦河でもサロンの継続に向けて検討が進んでいます。

本事業の成果
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  • がん患者・家族ががんサロンの意義を自ら見いだし、継続していきたいと願い、行動した。
  • 市役所や町役場ががんサロンに理解を示し、応援者として関わってくれるようになった。
  • 富良野では病院関係者ががんサロンの意義や必要性を理解し、応援してくれるようになった。

サロン開催日

富良野サロン
  • 場所/富良野協会病院 3階 講堂
  • 時間/13:00〜サロン 15:00〜相談会
  • 参加者平均年齢/48.3歳
開催年月 参加人数
2013年
6月19日(水) 1名(体験者1名:女性)
7月17日(水) 2名(体験者2名:女性)
 
8月21日(水) 1名(体験者1名:女性)
 
9月18日(水) 4名(体験者2名:女性、家族2名:女性)
10月16日(水) 1名
(体験者1名:女性)
11月13日(水) 2名(体験者1名:女性、家族1名:女性)
12月18日(水) 10名(体験者9名:女性、家族1名:女性)
2014年
1月15日(水) 3名(体験者2名:女性、家族1名:女性)
2月12日(水) 4名(体験者2名:女性、家族2名:女性1、男性1)
3月12日(水) 5名(体験者4名:女性、家族1名:女性)
浦河サロン
  • 場所/浦河赤十字病院 2階 講堂B
  • 時間/13:00〜サロン 15:00〜相談会
  • 参加者平均年齢/58.7歳
開催年月 参加人数
2013年
6月20日(木) 1名(体験者1名:女性)
7月18日(木) 3名(体験者1名:女性、その他2名:女性)
8月22日(木) 3名(体験者1名:女性、その他2名:女性)
9月19日(木) 5名(体験者4名:女性、その他1名:女性)
10月17日(木) 10名(体験者7名:女性、家族1名:男性、その他2名:女性)
11月14日(木) 2名(体験者1名:女性、その他1名:女性)
12月19日(木) 2名(体験者1名:女性、その他1名:女性)
2014年
1月16日(木) 3名(体験者2名:女性、その他1名:女性)
2月13日(木) 3名(体験者2名:女性、その他1名:女性)
3月13日(木) 2名(体験者2名:女性)
 
サロンの実施と支援のために行った活動はこちらでご覧いただけます

がんサロン富良野〜参加者からの声〜

初回

  1. 家族や友人にも話せない事も話せたので来てよかった。
  2. がんの話をたくさん出来ました。話やすく楽しかったです。
  3. 皆さんとお話させて頂くことで逆に私自身の気持ちが軽くなりました。
  4. 患者さんのお話が聞けた事と、家族を亡くした自分の気持ちが言えて良かったです。
  5. お話を聞いて頑張れる気がしました。
  6. 家族ががんでなくなっっているから自分もがんになるのではないかと心配。

2回目以降

  1. 家族の事、これからの事、とても考える事が出来ました。参加して良かったです。
  2. 前回参加した時よりがんの病気、悩みがより深く聞けて良かったです。
  3. 家族の方の話、聞けて良かったです。毎回、いろいろな方の話を聞けるのはとても良いです。
  4. 今日は同じ胃がんの方がいて、とても嬉しかったです。他のがんの方の話もいいのですが、やはり同じがん腫の方の話を聞けるのはいいですね。
  5. 皆様とお話が出来、気持ちが少し安心しました。この会が続くことを願います。
  6. サロンがなければ、がん患者さんや家族の方と話す機会がありません。ぜひ、このまま続ける事ができたらいいと思っています。
  7. 自分の思いだけでなく家族やサポートする人の気持ちを気付かせてもらって良かったです。

がんサロン浦河〜参加者からの声〜

  1. 身近に集まれる場ができてとっても良かった。
  2. 誰にも話せない気持ちを聞いてもらって心が軽くなった。
  3. 体験者同士、気持ちの分かち合いや共感ができた。
  4. 日常生活の工夫や知恵を聞いて参考になった。
  5. 仲間との繋がりができた事で安心感が生まれた。

ピアサポーターが語る「私とがんサロン」

 二人のピアサポーターが自分のがん体験とがんサロンをテーマに語りました。

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サロン開催の中で感じたこと・気づいたこと

 サロンを運営して感じたり気づいたりしたさまざまな事をまとめてみました。

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より良い分かち合いのために

 私達は、「より良い分かち合いのために」というルールをもとに、参加者の皆さんが同じ体験をした者どうし互いに尊重し合い安心して語り合えるサロンをめざしました。

●「言いっぱなし、聞きっぱなし」
 ありのままに認め、聴きます。詮索やアドバイス、お説教はしないようにします。

●「この部屋で聴いたことは、この部屋に置いていく」
 お互いにプライバシーを尊重しあいます。

●「話したくなければ黙っていてもいい」
 発言を強制されることはありません。話したくなければ「パス」して、聞き役に。

●「話すのは自分のこと」
 人のことではなく、自分の体験や思いを話し、全員で分ち合います。

●「分かち合いはみんなで」
  分かち合いの場はみんなで共有します。あちこちでおしゃべりの花を咲かせるのではなく、一人の人の話を全員で聴きます。