がんの語り手 養成講座

あなたの体験が地域のために役立ちます

自分の体験をまとめ、伝えることで社会に貢献しませんか?
がんに関する正しい理解を広げ、がん対策やがんになっても希望を持てる地域社会を作ること、自らの体験を伝える方法を学び、地域のために役立てたい方のための講座を開催します。

「がんの語り手」養成講座とは…

キャンサーサポート北海道では、がん体験者や家族にとっての心の癒やしや成長、社会貢献のきっかけとなる「がんの語り手養成講座」を2015年1月から続けています。
講座はその後、内容を再構成し基礎編(2017年度~)、応用編(2018年度~)、発展編(2019年度~)の三段階に分け、「整理する」「書く」「まとめて発表する」、基礎から応用まで順に学ぶことができます。

2人に1人ががんになる時代となりました。がんについての正しい理解を広げ、がんになっても希望を持てる社会をつくるために、体験した「あなた」だからこそできることがあります。その第一歩を踏み出してみませんか。

受講者談1
「自分の体験をまとめることで、心の整理ができました」
受講者談2
「他の人に話をすることで、体験が誰かの役に立つことがわかりました」
受講者談3
「受講生の様々な体験の語りが私自身のこれからの生き方に参考となり、感動もたくさんしました」
講座写真1 講座写真2 講座写真3

過去の語り手養成講座・受講者の声

「語り手講座」を受けて … 平馬さとみ

私は「自分のがん体験を振り返ってみたい」と思い、2年前の2月、帯広で「1日コース」を受講しました。当時わたしは、医師から「治療方法がない」とされていたため、自分の余命を考え「緩和ケア」を選択していました。

講座では、先生の指導のもと、体験を時系列で書いたのですが、その時の気持ちや風景、関わってくる仲間や生活のことを書いていくと、そのときには感じなかった、がんへの新しい感情が沸き起こってきました。そして、がんとの向き合い方、付き合い方を自分の生活に組み入れ「もっと前向きに人生を考えよう」という気持ちになりました。

その後、「がんに対して正しい知識を知ってもらいたい」と自主講演会を開きました。当日は50人ほどが集まってくれて、いらした方からは「がんでもこんなにも元気で前向きな姿勢を持つことができるんだと励まされました」と言っていただきました。その言葉に自分自身も励まされた思いがしました。

その後、少年院や高校、保険会社、看護学校などでも語らせていただきました。最も印象深かったのは、少年院での語りの時でした。感想の中に「自分は今まで人を信じられなかったけど、この講演を聞いて『人を信じてみよう』という気持ちになりました」という言葉があり、「私も頑張って生きよう」と励まされました。

高校では、生徒と一緒に話を聞いた教頭先生から「お話をうかがいながら自分の人生を振り返り、『これでいいのか』と反省しました」と言われました。私自身も自分の人生を振り返り「最期まで悔いのないように生きたい」と感じました。

保険会社では、場所柄でしょうか、お金の話になりました。がん治療はお金との闘いでもあります。限られたお金を、自分の生き方を考えて使っていくことの大切さを集まった方々と共有しました。

看護学校では、がんなのにとても元気な私を見て、学生さんたちは驚いてくれて、がん患者に対しての新しい認識が生まれたそうです。語りを通じて感じたことをまとめると次のようなことになります。

当事者の語りは素朴ですが、その人しかできなかった真の体験に裏付けられています。それが聴く人の心を揺り動かします。効果は語り手にもあらわれます。自分の体験が自分だけの苦しみではなく、他者への励ましにもなると感じる時、語り手は「生きている」という強い思いに包まれます。この素晴らしい体験をぜひ多くの方と分かち合いたいと願っています。

講師紹介

大島寿美子

大島 寿美子(おおしま すみこ)

キャンサーサポート北海道理事長、北星学園大学教授

語ることは勇気がいりますが、その勇気が自分や周りの人に勇気をもたらします。毎回、講座の最後は感動に包まれます。講座をきっかけに新たな一歩を踏み出してみませんか。

宇佐美暢子

宇佐美 暢子(うさみ のぶこ)

キャンサーサポート北海道理事、元新聞記者の子宮体がん患者

受講のみなさんが「語る言葉」を綴るお手伝いをしていると自らの経験を思い出し、前向きになれます。患者・家族・医療従事者・支援者が手を携えて、がんとともに生きていく社会を作ることがとても大切です。ぜひ、あなたも参加を。

鈴木隆

鈴木 隆司(すずき たかし)

キャンサーサポート北海道理事・事務局長、情報ボランティア/市民記者

新聞社に40年間勤めて「言葉」は身近な存在でした。でも、思い通りに表現できたことは一度もありません。それだけ難しいことではありますが、伝えたいことがある限り、言葉は私たちの心強い味方です。悩む人に思いを伝えるため、精一杯の表現を目指しましょう。

修了証

修了者には「がんの語り手養成講座 基礎編」の受講修了証が発行されます

修了者には「がんの語り手養成講座 基礎編」の受講修了証が発行されます(語り手としての資格を認定するものではありません)。

修了者は2018年度開催の応用編を受講できます。応用編修了者の中から適切に経験を伝えられると判断された方を企業などの依頼に応じて研修生として派遣します(派遣の機会を保証するものではありません)。

開催日程や会場、受講料、申し込み方法など

札幌市がん経験者派遣体制構築事業とは

適切に経験を伝えられるがん体験者(家族を含む)を養成し、教育機関・市民・企業などに派遣できる体制を作り、がん教育の推進やがん対策を促進させることを目指して2017年度後半〜2019年度まで実施(予定)される事業です。

特定非営利活動法人 キャンサーサポート北海道

キャンサーサポート北海道は、北海道でがんに関する支援や啓発、教育や研究を広く行う特定非営利活動法人です。「情報がほしい」「同じ体験をした人と話がしたい」「がん体験を生かしたい」「がんに関わるさまざまな立場の人々が集う場がほしい」。キャンサーサポート北海道では、そんな願いを実現するため多彩な活動をしています。詳しくはキャンサーサポート北海道のホームページをご覧ください。