北大での体験の語り

『北海道でがんとともに生きる』執筆者の時田さんが6月29日、北海道大学の授業で体験の語りを行いました。

授業は北大の「がん・生命科学から社会科学へ」という科目で大島先生の担当している「がんのサバイバーシップ」。理系から文系まで100人ほどの学生が受講しています。

授業では日本や北海道のがんの罹患や死亡の現状、サバイバーシップとは何かなどについての大島先生の講義のあとで、時田さんが自分の体験記を朗読しました。終わった後、学生からは、診断されたときの気持ち、辛かったことは何か、家族との関わり、がんと向き合う人にかけるべき言葉など幅広い質問が出され、時田さんがひとつひとつ丁寧に答えていました。

多くの学生が感銘を受けたようです。感想シートに書かれたコメントの一部を紹介します。

「人のがんを治療するというのは、決して物理的に「がんをなくす」ということではないということを改めて感じました。(中略)体験者の話を聞けたのは凄く良かったです。がんについての話を聞くだけでは感じられないものを感じることができました。」

「実際にがん患者さんの語りを聞くことによって、広い視野でがんと向き合うことができるようになると思った。」

「いままで講義でがんの治療法の発展が著しいと聞いていましたが、それだけではダメなんだとわかりました。治療を受ける側のことを本当に考えなければならないんだと強く感じました。」

「今日の講義で学んだことは、がんは身体的治療だけではなく、精神的治療が非常に重要であるということです。」

キャンサーサポート北海道では、がん体験記をまとめる「がんの語り手養成講座」を今年も開催予定です。